PRIMERGY TX100 S3pにFreeNAS9.10のインストールその2【サーバー設定編】

PRIMERGY TX100 S3pにFreeNAS9.10のインストールから引き続き、

FreeNAS9.10の設定編を見ていきます。

他のパソコンからブラウザでアクセスします(自分の場合はWindows10からChromeです)http://IPアドレス(今回の場合はhttp://192.168.0.203)を打ち込みます。

すると、FreeNasのログイン画面が出てきます。UserNameにはrootと打ち込み、パスワードには設定したパスワードを入れLogInをクリックします。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719103809j:plain

 

ログインすると以下のような画面が出てきます(右側のアラートは通常緑色です。今回は気にせずにご覧ください。)

f:id:iyo-iyoiyo:20160719104601j:plain

 

FreeNASの設定はメニューをクリックして設定していきます。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719103528j:plain

 

順番として、システムの設定、ネットワークの設定、アカウントの設定、ストレージの設定、共有の設定、サービスの設定の6つを順に設定します。

 

1.システムの設定

f:id:iyo-iyoiyo:20160719105530j:plain

ここでは最低限、言語(Language)とタイムゾーンを設定します。

 (1)言語(Language)はJapanese

(2)タイムゾーンはTOKYOf:id:iyo-iyoiyo:20160719113317j:plain

この設定をSAVEしたら、再読込ボタンを押すことで、表記が日本語化されます。

必要に応じて、プロトコル、コンソールKeyboardMap、eメールを設定しますが、今回はパスします。

 

 

 

2.ネットワークの設定

ホスト名、ドメイン、ネームサーバー、ゲートウェイを設定します。

メニューバー上のネットワークを開くと、全般設定が出てきます。

(1)ホスト名:初期値【freenas】→このままでOK

(2)ドメイン:初期値【local】→このままでOK

(3)ネームサーバー:初期値【local】→ネームサーバーを指定

(4)ゲートウェイ:初期値【local】→ゲートウェイを指定

 f:id:iyo-iyoiyo:20160719132230j:plain

3.アカウントの設定

 

グループ、ユーザーの設定を行います。

ユーザーが複数いる場合、グループを作ると共有の設定がしやすいです。

(ユーザー名が一つでいい場合はグループは作らなくても良いかなと言うのが素人的意見。でも、グループを作っておいた方が後々、悩まなくていいと思うので、ここではグループの設定を行っていく前提で説明します)

グループを「share-group」と一つ作ります。

ユーザーを「user1」「user2」と二つ作ります。

(1)グループの設定

アカウントを開き、グループ→「Add グループ」を押します。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719133650j:plain

グループ名とSudoを許可にチェックを入れます。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719134059j:plain

以上でグループの追加は完了です。

(2)ユーザーの設定

アカウントを開き、ユーザ→「Add ユーザ」を押します。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719134500j:plain

ユーザ名:初期値【未入力】→user1と入力(任意)

ユーザーのプライマリーグループを作成:初期値【チェック有り】→チェックを外す

プライマリグループ:初期値【なし】→先ほど作成したグループを指定

フルネーム:初期値【なし】→入力必須のため入力してください

パスワード:任意のパスワードを設定。ただし、パスワード入力を無しにしたい場合はその下の「パスワードでのログインを無効にする」のチェックを入れてください。

OKボタンを押して設定完了です。もう一つのユーザuser2を同じ手順で追加してください。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719135036j:plain

 

 

4.ストレージの設定

ここでは共有するディスクを作成・マウントし、共有したいフォルダひとつひとつをデータセットとして設定していきます。

ボリューム、データセット、パーミッションの設定

 

(1)ボリュームの設定

VolumeManagerを開きます。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719154941j:plain

VolumeManagerでは自動でRAID-Z及びRAID-Z2を設定できないので、ManualSetupを選びます。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719154953j:plain

 f:id:iyo-iyoiyo:20160719155746j:plain

 ここで、ボリューム名(自由です)、メンバディスク4台を選択(容量が少ないのは特殊な事情があるためなので、ここでは気にしないでください)、Deduplicationは遅くなる可能性があるのでOFF、グループタイプはRAID-Z2です。最後にボリュームの追加をクリックします。ここまででRAIDの設定は終わります。ここから先はデータセットの設定(イメージ的にはアクセス権を設定したフォルダの作成)を行います。 

 

 

f:id:iyo-iyoiyo:20160719160339j:plain

これができたら、データセットの作成に進みます。

 

ストレージのボリュームのdata(2行目のほう)を選択すると、下にデータセットの作成というボタンが出てくるので、これをクリックします。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719160936j:plain

CreateDatasetという画面がでたら、

データセット名:空欄→任意

Share Type:初期値【UNIX】→Windows

CaseSensitivity:初期値【Sensitive】→このままでOK

最後にデータセットの追加をクリックしてこの画面を閉じます。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719161459j:plain

f:id:iyo-iyoiyo:20160719162121j:plain

 

パーミッションの設定の設定に続きます。

右側のメニューから、ストレージ→ボリューム→/mnt/data→/mnt/data/share-box→パーミッションの変更を開きます。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719162241j:plain

 

 パーミッションの変更を開くと以下の画面が出てきます。

f:id:iyo-iyoiyo:20160719162522j:plain

ApplyOwner(user):初期値【チェック有り】→そのままでOK

所有者(ユーザ):初期値【空】→user1

ApplyOwner(Group):初期値【チェック有り】→そのままでOK

所有者(グループ):初期値【空】→share-group

Apply Mode:初期値【チェック有り】→そのままでOK

Permission Type:初期値【Windows】→そのままでOK

パーミッションを再帰的に設定:初期値【チェック無し】→チェック有り

最後に変更を押して完了です。

 

続きは次の記事にて。予定としては以下の通りです。

5.共有の設定

Windows共有(CIFS)の設定

6.サービスの設定

CIFSの設定