FreeNAS 9.10 サーバー間でRSYNCを使う(設定)
FreeNAS9.10のバックアップの設定方法です。
手動で外付けのハードディスクに保管するという原始的な方法もありますが、今回はRSYNCというコマンドを利用して、サーバーから他のサーバーにデータを一定時刻に同期するという方法をとります。以下、その方法と解説です。やや複雑になりますが、コマンド操作は不要でGUIで全て操作が可能な点がFreeNASの特徴です。
1.RSYNCの最低限知っておきたいこと
このコマンドは一言で言えば、フォルダとフォルダを同期させるコマンドです。
このコマンドを定期的に行うことで、バックアップを定期的に取ることができるようになります。また、サーバーから他のサーバーへのバックアップも可能です。
今回はサーバーを2台用意してそれぞれの設定を行います。
Server3(192.168.0.203)とServer4(192.168.0.204)という2つのサーバーを前回までの記事のようにセットアップしました。
話を単純化するためにバックアップ元サーバーの共有フォルダをバックアップ先の共有フォルダに1分ごと同期するという形を目指します。
2.バックアップ元の設定:Server3(192.168.0.203)
サービスのRsyncをOFFからONにします。
RSYNCモジュールを追加します。
設定する項目
・モジュール名:backupとします
・パス:/mnt/data/shareboxとします(共有フォルダ)
・(実行)ユーザ:user1とします
・グループ:staffとします
・許可するホスト:192.168.0.204とします
3.バックアップ先の設定:Server4(192.168.0.204)
RSYNCタスクを設定を設定します。
設定する項目
・パス:/mnt/data/share-box(バックアップ先サーバーの共有フォルダ内ということになります。)
・ユーザ:user1
・リモートホスト:user1@192.168.0.203とします(リモートマシンのユーザと上記Rsyncユーザが異なる場合にこのように表記します。今回は念のため)
・Rsyncmode:Rsyncモジュールとします。
・Remote Module Name:backup ←バックアップ元で設定したモジュール名
・方向:プル
・Minute、Hour、Day of Month 、Month、Day of Week:任意ですが、ここでは1分ごとに設定しました。
・再帰的:チェックを入れます
・Times:チェックを入れます
・圧縮:チェックを入れます
・削除:チェックを入れます
・Delay Update:チェックを入れます
・有効化:チェックを入れます
以上でOKを押してください。
タスクが追加されたので、タスクをクリックします。
RUN NOWを行うと、すぐに動作が確かめられます。