FreeNAS 9.10 サーバー間でRSYNCを使う(設定)

FreeNAS9.10のバックアップの設定方法です。

手動で外付けのハードディスクに保管するという原始的な方法もありますが、今回はRSYNCというコマンドを利用して、サーバーから他のサーバーにデータを一定時刻に同期するという方法をとります。以下、その方法と解説です。やや複雑になりますが、コマンド操作は不要でGUIで全て操作が可能な点がFreeNASの特徴です。

 

 

1.RSYNCの最低限知っておきたいこと

このコマンドは一言で言えば、フォルダとフォルダを同期させるコマンドです。

このコマンドを定期的に行うことで、バックアップを定期的に取ることができるようになります。また、サーバーから他のサーバーへのバックアップも可能です。

 

 

今回はサーバーを2台用意してそれぞれの設定を行います。

Server3(192.168.0.203)とServer4(192.168.0.204)という2つのサーバーを前回までの記事のようにセットアップしました。

話を単純化するためにバックアップ元サーバーの共有フォルダをバックアップ先の共有フォルダに1分ごと同期するという形を目指します。

 

2.バックアップ元の設定:Server3(192.168.0.203)

サービスのRsyncをOFFからONにします。

f:id:iyo-iyoiyo:20160830170331j:plain

 

 

RSYNCモジュールを追加します。

f:id:iyo-iyoiyo:20160830170855j:plain

 

設定する項目

・モジュール名:backupとします

・パス:/mnt/data/shareboxとします(共有フォルダ)

・(実行)ユーザ:user1とします

・グループ:staffとします

・許可するホスト:192.168.0.204とします

f:id:iyo-iyoiyo:20160830170218j:plain

f:id:iyo-iyoiyo:20160830170240j:plain

 

 

 

3.バックアップ先の設定:Server4(192.168.0.204

 RSYNCタスクを設定を設定します。

 

f:id:iyo-iyoiyo:20160830170342j:plain

 

設定する項目

・パス:/mnt/data/share-box(バックアップ先サーバーの共有フォルダ内ということになります。)

・ユーザ:user1

・リモートホスト:user1@192.168.0.203とします(リモートマシンのユーザと上記Rsyncユーザが異なる場合にこのように表記します。今回は念のため)

・Rsyncmode:Rsyncモジュールとします。

・Remote Module Name:backup  ←バックアップ元で設定したモジュール名

・方向:プル

・Minute、Hour、Day of Month 、Month、Day of Week:任意ですが、ここでは1分ごとに設定しました。

・再帰的:チェックを入れます

・Times:チェックを入れます

・圧縮:チェックを入れます

・削除:チェックを入れます

・Delay Update:チェックを入れます

・有効化:チェックを入れます

f:id:iyo-iyoiyo:20160830170436j:plain

f:id:iyo-iyoiyo:20160830170502j:plain

以上でOKを押してください。

 

f:id:iyo-iyoiyo:20160830170536j:plain

タスクが追加されたので、タスクをクリックします。

RUN NOWを行うと、すぐに動作が確かめられます。